「田の神様ごゆっくり」あえのこと 12月5日(水)

一年の収穫に感謝して
田の神様を家の中に招いてもてなす、
奥能登の伝統行事「あえのこと」が、
12月5日、奥能登各地で行われました。
と言っても、今でもこの行事を行っているお宅は、
数軒だけになっています。
珠洲市では、若山町の田中牛雄さんが、
昔のままのかたちで受け継いでいます。
その田中さんのお宅におじゃましました。

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田の神様夫婦をごちそうでもてなす田中さん。
神様夫婦は、米俵の上にいらっしゃいます。

 




 

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神様は、お風呂にも入られます。
田中さんは、湯加減にも気をつかいます。






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風呂上りの神様は、
囲炉裏で温まってもらいます。
この日は本当に寒い日でしたが、
囲炉裏のある座敷は、とても暖かでした。
神様はこれから田中家で過ごし、
来年2月9日に、田んぼに送り出されます。

はじめて目にした「あえのこと」の行事でしたが、
自然と共に一年を過ごし、
自然から収穫をいただいている農家ならではの、
昔ながらの素朴な行事に感動しました。

これを見て思い出したのが、
以前いた会社で、取材して番組にした
富山県細入村(現富山市)の「お鍬様」の行事です。
農作業に使う“鍬”を神様に見立て、
新年に家の中に招いて、ごちそうでもてなすものでした。
「あえのこと」では、神様は目に見えませんが、
「お鍬様」では、鍬という目に見える道具を神様としている点が違います。
「お鍬様」も、受け継いでいるのは一軒のお宅だけとなっていましたが、
どちらの行事もずっと守っていってもらいたいものです。

田中さん方の「あえのこと」は、
12月10日(月)からの「すずニュース」でお伝えします。
(の)